キス本れんらくちょう

すてきな三にんぐみの観察記録です。今日はどんなことを頑張っているのかな

どくしょびよりのにちようび(ねつき)

こんにちは! 日曜担当のねつきです。


さーて、今回のがんばりは〜?

 


特にありません。

 

食っちゃ寝のニート生活していました。


強いて言うなら、ちょっとネットで仕事探したり夕飯でトマト鍋作ったり、
夕飯作らないと流石に家での人権が無くなるのでね


鯖オチバグ祭りのスプラフェスでカリスマまで行ったり

鯖オチバグ祭りのサモランでドンブラコしてたりしました。

 

 


ドM……?

 

 

流石にこれだけだと寂しいので、ついさっき読み終わった本の話をします。

我が家には本が腐るほどあるので、多分これからも書く内容無かったら本の話をすると思います。
やったーこれで記事のネタに困ることないぜ!

 

 

今年最初に読んだ本は〜じゃじゃん!


富安陽子「博物館の少女 怪奇研究事始め」です!

博物館の少女 怪異研究事始め | 偕成社 | 児童書出版社

 

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みて、この表紙の可愛らしさ。

買うやんこんなん。

仕事場とかに持ってってたのでだいぶヨレヨレだけど…


昨年本屋の児童図書コーナーで見つけて、富安陽子!怪奇!!明治!!アヤカシ譚!!!!」とテンション爆上がりして買ったものの、仕事が仕事でサモランがサモランしてて全く読めなかったので、年明けにやっと開くことが出来ました。嬉し〜!!

富谷陽子といえばファンタジーな子どもの冒険ものを書く児童図書の大御所(私調べ)で、やまんばの娘の「まゆシリーズ」や、学校の不思議系の「菜の子先生シリーズ」、キツネと人のハーフな3人きょうだい「シノダシリーズ」に他にも「ムジナ探偵局」
や「天と地の方程式」などその他最高に楽しい作品を数多く書く安心と信頼の作家さんでして。

子どもの頃読んでたりする方も多いと思います。

 

そんな方の……明治怪奇譚!


読むっきゃ……ないだろッッッ!!!!!!

 

 

というわけで読みました。

 

  • あらすじ

物語の始まりは、明治の初頭。大阪。
花岡イカルという、13歳の女の子が主人公です。

この子、道具屋という、今で言う古道具屋さんと骨董品屋が一緒になったようなお店の娘さんで、小さい頃から骨董品に馴染みがあるそうで。
父親の膝に座っては、色んな品を見せてもらい、その審美眼を養っていたとか。

あ〜じゃあその店を舞台に、色んな付喪神やら謂れのある怪しげな品と出会って云々な話かな?

畠中さんの「つくもがみ貸します」みたいな話??

 

と、思ったら。

 


冒頭の数ページで主人公の親が相次いで死にました。

 


そんなことある!?!!?!?

 

さ、最近の十代ほんとハードじゃない!?

鬼に家族皆殺しにされたり、やべ〜呪いの指飲み込んだり、ド底辺の生活から悪魔の心臓を持つことになったり……


………だいたいジャンプのせいか……

 

そんなこんなで、身寄りのなくなったイカルちゃんは母方の遠縁をたより、はるばる東京までやってくることに。


着いたお家はなんでも由緒正しく厳しい雰囲気のお家、大澤宅。

迎えてくれたのは、厳格そうな登勢さんと山のように不動の行衛さんの老夫婦。

 

登勢「お茶にお花にお裁縫、ひととおり徹底的にしこんで、どこに出しても恥ずかしくないようにしてあげます」


イカル「マジか……」

 


習い事よりも学問や古道具が好きなイカルはげんなり。厳しく静かな大澤のお家はなかなか馬が合わない様子。


日々の手習いに疲弊していると、大澤さんの娘と孫娘が訪ねてきます。


娘さん「え、イカルちゃんまだ東京観光してないの!? 可哀想じゃないの! うちの娘と博物館行っておいで!」


や、やっとタイトル博物館回収〜!!!


あらすじにすると長いですが、本文ではこの時点で20ページぐらいです。

20ページでこの展開量!?!!??

 

波乱万丈の星の子……?

 

その後、色々あってイカルちゃんは博物館の古蔵で働くことに。
博物館の蔵といっても、その蔵には特段貴重な物は仕舞われておらず、どちらかというと価値の低いガラクタが多くしまわれていました。

古蔵にはつい最近管理を任されたおじいちゃん「トノサマ」がいて、イカルちゃんは彼の助手と相成りました。

このトノサマっていうのが「織田賢司」。あの織田信長の子孫にて、実際にいた人物です。


東京だけどトノサマは織田なんだ……。


このおじいちゃんも威厳があってしっかりパッキリしたおじいちゃんなのですが、彼の指示の元、イカルは蔵の品物を帳簿と確認し改めて行きます。

すると、ある品が一品だけ足らない。


それが「黒手匣」

黒い小さな小箱のようです。


イカルちゃんは無くなったその匣を巡って、妙なことに巻き込まれてり知ったり探ったりしていく……

 


と、まあそんな感じのお話でした。

 

 

 

  • 感想


いやアヤカシ出んのかい!


と、半分ぐらいまで読んで突っ込んでしまいました。
妖怪アヤカシファンタジー冒険!という感じではなく、明治を舞台にした怪奇譚、ミステリーという感じ。

初めが結構日常然としていて、子ども向けにしては少し飽きやすいかもしれません。
不法侵入するとこからが本番なので、是非そこまでは頑張って欲しいな……!!

 

ただ、時代の説明や描写はすごく分かりやすく、目に浮かぶようで、流石富安陽子……!という感じでした。初めて触る時代ものとしては大分いいんじゃないかな。
取り扱っている怪奇は少しおどろおどろしいところもあるのですが、雰囲気は明るく優しくて、「怖……」となることもありません。
ホラーではなく、あくまで怪奇、という感じで良かったです。


黒手匣という名前が出た時は「まさか……コトリバコ……!?!!??」と震えたのですが、そんなことは全くなかったので洒落怖民の皆さんは安心してね。


途中まで怪奇の類はほとんど出てこずなんですが、全くの推理ものでもなく、ちゃんとファンタジー要素もあります。やっぱり明治の怪奇ミステリて感じでしたね。


どことなく想像の余地が広がる結末は、色んな登場人物の想いに心を馳せてしまいます。面白かった〜

 

さてこちらタイトルが「怪奇研究事始め」とあるんですが……

 

多分、続くよな、これ。

 

うわあ〜〜続きが楽しみの本がまたひとつ増えてしまった……。

 

 

そんな感じです。うわ文字数やば。


皆さんもぜひ良ければ読んでね!
それでは明日の人をお楽しみに〜