キス本れんらくちょう

すてきな三にんぐみの観察記録です。今日はどんなことを頑張っているのかな

おへやとおひさま(ねつき)

 

うーん

 

 

尻がなきゃ座れなくない????

 

 

人間というのは、というか大体の哺乳類は尻という贅肉があるから、座った際自分の体重の圧力がかかっても平気なわけで……

 

どうやって椅子に座ってんの????

 

 

 

最近友の人外疑惑が高まってる毎日です。ねつきです。

 

 

 

最近頑張ったのは〜こちら!

f:id:ThreeC_Honpo:20230330223634j:image

f:id:ThreeC_Honpo:20230330223640j:image

 

お部屋づくり!

 

 

そろそろいい加減オタクグッズをちゃんと飾ってあげなきゃ、と思いましてね……。

先人のオタク友達に「何を買えば……!」といちから教わりつつセリアでお買い求めしました。

お部屋づくり、考えれば考えるほどどんどんわかんなくなって頭痛がしてくるので、苦手なんですけど……

 

だいぶ、カワイイ  がつまってていいんじゃないですか???

 

 

あとはベッドをな〜何とか出来たらさらに可愛くできるんだけど……

 

ま、それは後々ね。

 

まだまだポスカとか残ってるので、もう少しごちゃごちゃしていきたいなーて思ってます。

 

 

 

あとなんだろ……。

 

本の話してないか。

 

 

前、クララとおひさまの話をしたと思うんですけど……

おひさまぽかぽかとろけたバター(ねつき) - キス本れんらくちょう

コレね

 

こちら読み終わりましたので、つらつら感想文書いていきます。

 

 

今回はネタバレどんどこ書いていくから、読むかも!て人はここでサヨナラだよ!ばいばーい

 

 

 

 

 

 

 

 

⚠️ネタバレ注意⚠️

 

 

 

 

 

 

 

 

もういいかな〜

 

 

 

 

 

 

 

いない?よし、じゃあいくよー

 

 

 

 

 

 

・感想

あらすじは前の記事で書いた通り、未来の人工親友ロボ、クララが、ジョジーという女の子に買われて云々……という話です。

前と被っちゃうけど、これはAIロボット、クララの一人称で書かれていて、世界観の説明やクララの持つ機能、知識の説明は殆どありません。

「オブロン端末」や「クーティングズ・マシーン」といった未知の物体は出てきても、それについて読者に分かりやすく説明……なんてことはされないんです。

全てはクララの目線、視界でそれは「どう見えるか」「それを人がどう使っているか」「クララはどう思ったか」説明されるだけです。

クララ自身にも知識は多くなく、学習能力は高いですが、専門的知識……少なくとも、小学生高学年で習う理科知識はないはずです。(これは後で理由を説明しますね)

 

一事が万事こんな感じなので、私たちはこの本が、今からどれくらい先の未来の話なのか。それどころか平行世界の話かさえ分かりません。

 

登場人物たちの言動から、「恐らくはこういう社会?」「多分こういう格差があるのかな……」といったことを推測することは出来ますが、作品内で明示されることはなかったと思います。

 

 

ここまでで勘のいい人は「お……?」てなると思うんですけど……

そうです。感覚として、このクララちゃんは「信頼できない語り手」なのです。

 

私がはじめこれを疑い出したのは、物語の序盤。

同じ人工親友で友達のロボ、ローザとある光景を目にした場面でした。

ローザはクララの良い友達ですが、クララと大きく性格が異なります。良く何かに気づくクララに比べ、ローザは無頓着なタイプ。当然、物事の受け取り方も違います。

 

その時、彼女たちはとあるお店に商品として売られていました。ショーウィンドウに飾られていた彼女達は、そこから通りをよく観察していたのですが。

丁度目の前の通りで喧嘩が起こり、クララは冷や冷やしながら一部始終を見守ります。

その後クララはローザに「酷い喧嘩だったね」と話しかけるのですが……

 

「ケンカ?見なかったわよ、クララ」

 

なんてこった。ローザは目の前の出来事を喧嘩と認識していなかったのです。

 

 

え、えーーーそんなことある?

ロボットの認識って、そこまで差が出るもんなん……???

 

 

こんかいの喧嘩は恐らく、クララの認識の方が信ぴょう性を感じますが、それはそれとして、

 

 

ロボットの認識って当てにならない……????

いやまぁ、人間の認識も言われてみればそうクララ達と変わらんかもしれんけど…

 

さらに、クララは同じように序盤、通りの隅にいる物乞いと犬が一日ピクリとも動かなくなり「死んでしまった」と悲しがるんですが……

 

その後、突如お日様の光がその物乞い達を照らした翌日、彼らが元気になっているのを見て、

 

「お日さまが特別な助けをくださったのだ」と認識します。

 

クララは太陽光で動くロボットなので、まあ、その思考は分からなくもないんですが……

 

 

哺乳類は普通、太陽光で突然元気にはならない……

ここら辺でクララちゃんの知識って……となりました。

 

なので、これは何か「認識のズレ」があるかも……。

 

そんな気持ちが湧いちゃいました。

 

 

物語が進み、その後クララは病弱な少女ジョジーの人工親友として買われます。

ここでクララは彼女と彼女の家族と交流し、「人間の機微」をより深く学んでいくんですが……

 

 

ジョジー肖像画を描くため、街に行った際。

彼女の母親と画家(実際は画家じゃないけど)からある計画を聞かされるんです。

 

それは……

 

 

ジョジーが死んだ際、クララが今まで貯めたジョジーの全てのデータを持って、彼女を模したロボットに入り「ジョジー」として生きる。

 

という計画でした。

 

いや、あの〜〜〜…………

 

倫理……

 

道徳……

 

人の尊厳……

 

己として生きる権利……

 

 

普通の人間が「お前、あの子が死んだら代わりにあの子になってね」と言われれば、大体の人はキレるし引くし断ると思います。

 

ジョジーとして生きる、つまりクララとしては死ぬ、てことだしね。

 

 

でも、驚いたことにクララはその計画に拒否を示さないんです。それどころか、「出来ないことはないと思う」とまでいっちゃうんですね〜。

 

人の心の模倣。できるのか、クララ……。

 

ただクララは、この方法よりももっといい方法……

ジョジーが死なない方法があるとして、行動していくんですね。

 

それが……

お日さまに特別な助けを貰う

 

そう、序盤の物乞いと犬です。

 

 

え、えーーーーー!? あれなんかそういう……認識のズレとかじゃないの!?

 

普通に考えてジョジーは人間で、病気です。

なんの病気かは分かりませんけど……

 

そんな彼女が、太陽光で元気に……

 

なるのか?!?!!??

 

不安でいっぱいですが、クララは一生懸命行動し……

 

お日さまと、ある約束をします。

 

「いやお日様と約束って何!?」てなりますよね。私もなりました。

ただ、ここら辺の描写は酷く……なんていうか、宗教?的??なんですよね。

 

読んでいけばわかるんですが、クララ、強いてはロボットのお日さまへの認識って、宗教における神様への感覚に酷く似通っているんですよ。

クララのお日さまへのお願いも、人間で言えば祈りと言って差し支えないと思います。

 

そこでクララは「天啓」を得て、ある環境汚染の酷い工事の重機を壊せば、お日さまは喜び、ジョジーを助けてくれると信じます。

 

ちなみに、ここら辺までクララはお日さまを本気で「とある小屋でひと休みする存在」だと認識していました。

 

あの、クララ……

 

恒星っていうか……

 

自転、公転というか……

 

 

まぁここら辺がクララの知識が小学生高学年よりない、と思ったところです。

 

 

 

それで。紆余曲折あってその環境汚染な機械を壊すんですが……

 

 

いや普通に犯罪……

 

 

結果どうなったかと言うと、次の日、恐らくは前の型の同じような機械が出てきてて環境汚染に勤しんでいた、という……

 

もちろんジョジーも良くなってません。

そこでクララは再度、お日さまに直談判し……

 

 

ほんとに、ジョジーがお日さまの光を浴びて、良くなるんですよ……

 

 

あ、あれってマジな話だったの!?

本気でお日さまの奇跡だったわけーーーっ!?!?!

 

 

クララちゃん、信頼できない語り手だとばかりに思ってたけど……

 

マジで信頼出来る語り手だったのでは……

 

これにはマジでビビりました。「お、おわ…」て声出ちゃったもん。

 

 

その後、物語はその後の未来をさら〜と流し……

 

クララが人工親友として役目を終え、廃品置き場で過去をふりかえりつつ、昔己が売られていた店の店長と再会して話し、別れ、幕は閉じます。

 

あ、捨てられるところまで書くんだ……とはなったけれど、クララに捨てられた悲壮感とかは一切なく。ただ「よい家に貰っていただけた」という幸福な思い出でいっぱいでした。さらには廃品置き場の作業員たちも気遣いのできる人らで、「寂しかったらあっちに同じように廃品に出されてる子がいるから、連れてってあげようか?」と尋ねてくれたり。

 

…………。

 

多分、なんですけど。

このロボットたち、死ぬ事への恐れが一切ないんですよね。

 

役に立たない、嫌われる、といったことには恐怖を感じてるみたいなんですけど。

己が亡くなるということよりも「人に見捨てられる」というのが怖いのかな、と思いました。

 

1度ジョジーが、死への恐怖から母親を呼ぶ場面があるんですが、クララは何故ジョジーが母を呼ぶのか分からず、最初自分ひとりで対応しようとしたんですよね。

 

そゆとこ……なのかな……。

 

最後、クララは過ごした家を「最高の家」と言っています。

 

……最高の、家、ね……。

 

お前を一時でも殺して、ジョジーにする計画が上がった家だが……。

 

でも、クララはそういうの関係ないんですよね。

そういう所がなんというか……

 

""""" 純  粋  """""

 

だよなぁ、とおもいました。。。

 

 

お日さまの力を信じてるところとかね。

 

 

 

そのあと、クララは人の心についても触れているんですけど……

 

流石に物語の根幹すぎるので、ここでは秘密にしときます。多分、これが作者の言いたかったことなんやろな〜てかんじ。

 

「心とは何か」

 

人間の思い至らなかった結論に、人の心(死への恐怖とか)を持ち合わせていないロボットが至ってるの、心や優しさは人に依存しないって感じでいいな〜て思いました。ロボットにはロボットの心があって、形は違っても優しさは同じなんだろうね。

 

 

なんか長々と書いちゃった。

 

クララとお日さま、面白かったです!

みんなも良ければ読んでみてね。おやす〜